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恋愛は良すぎるのかしら?(パロディ)

  • Posted by: TETRA
  • 2010年4月25日 21:43

※何かを期待してこのBLOGに来てくださった方(多くは僕のリアルな友人)には申し訳ないが、単なる別記事『Twitter は良すぎるのかしら?』へのパロディである。

せっかく Creative Commons で公開したるのだからぱろってみましょうそうしましょう。

Original posted by Kathy.

恋愛は良すぎるのかしら?

By TETRA (Original Posted Kathy Sierra)

2010年4月

私は「恋愛」が怖い。これだけ人気がある人間の営みだけれど、私は少なくとも三つの問題点を見て取れる:

  1. 恋愛は心理学にいう「間欠的不規則報酬」のほとんど完璧な実例である。これはスロットマシンが人を惹きつける仕組みと同じ。
  2. 恋愛をしているときの強力な「人とつながっている感覚」は、脳を騙して「何か有意義な社会的交流を行っている」と思わせてしまいうる。その一方で、脳の別の(古い)部分では、そこに人間の生存にとって重大な何かが欠けていると「分かっている」
  3. 恋愛は「常時マルチタスク状態」の問題を悪化させる要因の一つであるーーもしかしたら他のものよりもっと強力かもしれない。恋愛をしながら、別の物事を深く考え込んだり、フローの状態に入ったりすることはできない。

[注意: 私はこの問題について本当に少数派みたいで...ほとんど100人中99人が恋愛を支持している状態だから、たぶん私が間違っているのでしょうね(でもとりあえず書いてみるけど)。]

この三点についてもっと詳しく見てみましょう:

恋愛スロットマシン

スキナーの発見の中でも最も重要なものの一つは、間欠的に強化された行動は(継続的に強化されたものとの対比において)、最も消えにくいということだ。言い換えると、間欠的な報酬は予測可能な報酬より優れているのだ。これは大抵の動物トレーニングの基礎となっていて......人間にも応用が効く。スロットマシンがあんなに人の心に訴えるのはそのためで、別に中毒にならずともこのことに気がつくことはできる。

Time誌のマルチタスクに関する記事より:

テクノ心理学者のパトリシア・ウォレスは〔中略〕 恋愛がーー十代の子供のみならず成人に対してもーー持つ魅力の一部はスロットマシンの持つ魅力に似たものだと主張している。「間欠的変動強化を受けているのです」とウォレスは説明する。「毎回報酬をもらえるのか、またどれくらい頻繁にもらえるのかがはっきりと分からないがゆえに、ハンドルを引き続けるのです

人とつながっているという感覚

多くの人にとって恋愛の最大のメリットは、他の人とよりつながっていると感じられることにあるようだ。カーソン・システムズのリサは、恋愛を擁護するテラ・ハントの記事へのコメントの中で、これを次のように表現している。

「恋愛はパートナーの感情や地理的な場所、動作を共有することによって〔中略〕このギャップを生めてくれる。このおかげで『本当に』つながっているって感じになるの」

これは本当に良いことなのだろうか?

おそらく、答えはイエスなのでしょう。たぶん、ほとんどの人にとっては。けれど、「人とつながっているということは常に良いことだ」という反射的な回答は批判的に検討してみる価値はあると思う。 UCSFの神経生物学者であるThomas Lewisさんは、「注意しないと、たとえ実際はそうでない場合であっても、人は脳の一部を騙してーーはるか昔より人の生存にとって不可欠なものであるーー本当の社会的交流を行っていると思わせてしまう」と主張している。これは不快な(しかし無意識の)認知的不合致、つまり脳が必要だと思っているものを取っているのだけど、「科学的に完全に分かっているわけではないけど、おそらく嗅いで感じられる何か」を満たすには足りないという状態につながる。彼はこれを恋愛について言ったわけじゃないけど......Conference on World Affairsで彼の講演を聞いた時には、emailやチャット、さらにはテレビにまで言及していた Lewis先生はとても多くの研究を引いていたけど、私はそれを書きとめなかったので、このことは割引いて聞いてもらってもいい。加えて、私は彼がemailやチャットについて述べたことを恋愛に拡張していることにも注意。けれど、Lewis先生が言うことには、私たちがこのようになる理由の一部は、私達の脳が体の身振りや顔の表情や声の調子などを解釈する先天的な能力を発達させていて、こういう情報のチャンネルを予期していることにあるのだという。だから、社会的交流があるように見えているけれども、この先天的な、昔ながらの脳の機能の一部が働いていない状態になると、ストレスを感じるのだ。

繰り返すけれど、だからといってそれに見合う価値がないというわけじゃない。これは遠くに離れた家族や友達とつながっているには非常に有益なものだ。私が言いたいのは単に、これが一部の人々に「私はつながっている」という誤った感覚を与えていて、現実のつながりを犠牲にさせているかもしれないと問うてみる価値があるということだけ。

隣の人とコーヒーを飲むのは、千の恋愛より脳に多くを与えてくれるかもしれない。

これと同じような議論はずっとなされてきたし、テレビにだって同じことはいわれているけど、それだからこの話が間違っているということにはならない(孤立したカナダ人の村にケーブルがようやく開通すると、集団のIQが下がってしまったという研究がある...とルイス先生は講演のなかで述べていた。私はこの研究への引用をウェブで見つけることができなかったけど)

皮肉なことに、恋愛は同時に、リア充の輪の中に入っていないのではないかという心配を一部の人たちに植え付けて、「充実していない」という感覚を起こさせる。「常に彼氏・彼女が居る」ことの重要性を高めることで、十分頻繁に恋愛をしていない人たちの「何かが欠けている」という感覚を増幅させてしまうのだ。

恋愛は最も継続的な注意散漫状態を作り出すものである(Twitter なんかの比ではない)

最悪なことに、この押し寄せる感情は、私たちのほとんどを最も幸せにしてくれる「あること」から引き離してしまうということだ...つまり、フローの状態にいることから。フローの状態に入るには深く考え込み、意識を集中させる必要があるけど、この種のコンテキストを切り替えるものはそのどちらも妨げてしまう。フローの状態では知識やスキルを意欲的に使う必要がある。これはマルチタスクで(食べながらや、テレビを見ながらなど)できるような頭を使わない仕事とは全然違う。フローでいるには、ある程度の時間を使って知識とスキルを脳のRAMにロードする必要がある。そして、それが大きいものであれ小さいものであれ、より多くの邪魔が入るにつれて、ますますフローの状態にはたどり着き難くなる。

しかも、フローの状態に入れなくなるというだけではない。およそ何かについて熟達するということもなくなってしまい、エキスパートにもなれなくなってしまうのだ。脳科学者に尋ねてみれば、エキスパートとなるのに重要なのは天才かどうかではなく、物事に集中できるか否かなのだと教えてくれるだろう。

たくさんの人がこのことについて語っている。でも、たぶんLinda Stone以上に雄弁な人はいないと思うけど:

絶え間なく部分的な注意を払うのは、何一つとして見落とさないため。常時つきっぱなしで、どこへでも、いつでも、どんな場所でも働くもので、人為的に作出された慢性的な危機感もこれに含まれる。この人為的で慢性的な危機感というのは、マルチタスクというより、継続的な注意散漫状態に典型的に見られるものよ。

要点:

恋愛をすることにメリットがあると思う? もちろん。Teraはこのメリットを本当によくまとめている

人々が恋愛感情を責任を持って使えると考えているの? しっかりコントロールしつつ、恋愛をすることで注意散漫になりすぎたり、(タブロイドニュースやTVがアメリカでこれほどまでに広まった原因たる)覗き見のたぐいを避けて?

当然、そう思っている。

私が言いたいのは、ごまかしを避けて、「常に注意をそそぎつづける」というウサギ穴にどれだけ深く入り込みたいと思っているのかを判断してみるべきだというだけ。

私は恋愛のターゲットではなかったーー生まれながらの独り者なのよ。私はそこまでつながりあっていたいとは思わない。そして、ミステリーを残しておくという美学が大好きなの。それだけ多くの人たちについて、そんなにも多くを知りたいとは思わないし、人々にそんなに私のことを知ってもらいたいとも思わないの..それが日常のことであれその他のことであれね。だから、これは私がマイノリティたるゆえんで、私の恋愛に対する恐怖は、私独自のーーねじくれてあまり一般的でないーー個人的な性格に由来するものなの。

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